![]() オリーブ園杜松樹群生 F100号 第5回改組日展 1973年 |
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![]() 早春オリーブ樹 P100号 第59回光風会展 1973年 |
《岡山県現代美術秀作展≠ヘ、野平上のほか、岡山県と縁の深い、日本画の妹背平三、三宗智恵子、洋画の小野絵麻、ベル・串田の4人が参加しており、文字通り、岡山県の美術界の頂上にある画家の作品展であった。》 ◇ ◇ ◇ 絵を描くことが唯一の生き甲斐であり喜びであると述懐する野平上の作品について、1957年(昭和32年)以降現在までの約40年間のものに焦点をあてて触れてみよう。 この時期は、大別して三つの分野のシリーズにわけられる。一つは、1950年代の『臨海の町並風景』の連作であり、つづいて1960年代から70年代に至る『オリーブ樹』の連作であり、もう一つは、1980年代から現代に至る『プーゲンビレヤ』の連作である。 第一のシリーズは、「尾道風景」(1957年の日展)、「病院のある風景」(1958年の新日展)、「港都展望」(1959年の新日展)、「硫酸工場」(1960年の新日展などの作品である。 |