覚如山本了院妙法華寺
中興開山之記
当山は寛永六年(1629)不変院の別院として建立された
開基は城国院日鳳聖人往昔は覚如山本了院妙法華寺と
称した大檀越庭瀬藩主戸川氏撫川移封に伴い板倉藩
国家老光岡氏が当山の大檀越となり基礎が確立された
当山に歓請し奉る大摩利支天王は天保五年(1834)
森岡喜多右衛門武従公の帰依を得て日照聖人が宮殿を
建立祭祀された戸川氏懐中木尊との伝があり尊容比類を
見ない神像である昭和六十年日蓮大聖人七百遠忌を記念
して西花尻の新浄地に十間四面(雨垂落)創建当時の室町
期寺院建築様式に習い大本堂を建立岡山市庭瀬旧跡より
御木尊一塔両尊四士・祖師像・大摩利支天王の尊像を
遷座移転した平成七年大摩利支天王祭祀以来亥年を算当
三十一回この嘉辰を継紹して尊天の宮殿拝殿等を建立
往昔の神殿様式を整え記念大開帳を奉行せり
更に平成十四年日蓮大聖人開宗七百五十年を迎えその
記念事業として鐘楼・銅像建立を発願余当山中興の祖に任じ
信縁大衆の結集を計り聖業を推進するものなり
  平成八年十月堂宇落慶の日当山二十八世妙法華院日鑑

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