摩利支天さまのお話 | 覚如山 本了院 妙法華寺 鎮座 | ||
摩利支天さまをさして「威光さま」ともいわれたり「陽炎神」 とも申されています。摩利支菩薩陀羅尼経によりますと、 「日(太陽)の前に天神がおわす。摩利支天と申し上げる」天神 は不思議な力、大神通をもっていられて、いつも日の前におわ すのだが、そのお姿を如何なる方法をもってしても、 拝することも 知ることも とらえることも いつわることも お持ちになっているものをうばうこともできないほどすばら しい神さまといわれる。 もし「摩利支天さま」の御名を知る人があれば、その人は必 ず、摩利支天さまの功徳をいただいて、他の人から、 見られず とらえられず 害されず だまされず 財をとられることもなく 罰せられることも 怨まれることもないだろう と、説かれています。 |
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このお経を要約してみますと、摩利支天さまのお姿が、たと え人の目には見えなくても、“南無摩利支天さま”と、その御 名をお唱えすることによって、わたくしたちが、日常生活の上 で経験するいろいろな障害が取り払われて、不思議な御利益を 与えてくださる神様だと、説かれているのです。 この摩利支天さまのお姿は、インド、中国、日本にも祭られ、 海運の神さまとして知られています。 当山のお守護神は、奥秘尊像と開帳尊像絵姿の二通りがあり、 平素は絵姿を拝んでいます。奥秘尊像は、亥の年、十月十七日 亥の刻に開帳し十八日亥の刻に閉帳します。十二年目のみ一度 の開帳の理由は、めったにそのお姿を拝することはできない、 という理由と、摩利支天さまがお乗りになっている「猪」の年 が理由と思います。 写真や絵姿でお解のように猪に乗られたお姿は、すべて物事 が早急に成就する、すばらしい智慧を備えていられるという証 しです。 |
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