戸守のお話
「戸守」経とは、新年を迎えるに当たり、神棚を清め歳
神をお迎えするために伝承されてきた行事です。この歳
神は穀物霊であると共に祖霊としての性格を持つもので
す。各戸の家運栄昌と家内安全を祈念し、ご先祖さまに
供養を捧げる年末の大事な行事なのです。
王舎城 歳徳玉女神・地水両神
王舎城は、火災災難除けのお札です。大火の際、釈尊
は「万民の罪障に起因するものである。故に法華経の御
教えを守り、各戸に『王舎城』と名づくれば火災もその
威光に恐れて起こるまい」と、お示しになられました。
爾後、その教えに従って、『王舎城』と書写した守礼が
授与されるようになったのです。
 このお札は、戸口の注連飾りと一緒にお祀りしてくだ
さい。
歳徳玉女神は、年神さまともいいます。また『正月』
さまとも称し、一年の間万物生ずる徳ある方位の神さま
のことです。
地水両神は、堅牢地神、十二神、地金神、土公神等々
を含む地主、地祗とも称します。日蓮聖人は「地神いか
でか彼等の足を載せ給う。  正法を犯し法華経の行者
にあだなす時は、いかりをなして崇りすることあり」と
仰っています。水は生物を育てるのに欠かすことができ
ません。水神明王をお祀りし、水に感謝をいたしましょう。
 このお札は、「水」を使用する台所か、井戸に注連飾
りと共にお祀りしてください。
○この守礼は、王舎城札を門戸に年中祭り、他の守礼は
しめ飾りと共に「とんど祭り」に、おたき上げ下さい。

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